中学受験統一日まであと約40日~50日
早速、中学受験について書いていきます。
この時期に大事なこと。
そろそろ、受験に必要な分野のお勉強は終わってくる頃、志望校の赤本などを解いていて、この難しい問題がどうしても解けない。新しく問題を開拓しないとなどで焦っているお子さんも少なくないかもしれません。
確かに、小学6年生の追い込みは、大学生の自分から見ていてもびっくりするほど素晴らしいものだと思います。
塾の生徒でも、いつの間にか算数の問題集を終わらせているなんてこともあります。
しかし、今の時期特に大事なのは、赤本を数回解いてあと最低点にどれだけ足りないのかをお子さん本人に伝えること。
そこで、「どれだけ点数が足りなくて、どのように稼いでいくのか」を一緒に考えてあげてください。
例えば、算数に関して足を引っ張っている子がいたとします。
その中学校の合格最低点は4科目満点400点中200点とします。
国語50理科50社会50のノルマは達成してるものの算数だけ20点。
ここでの残り最低点に届かない分の点数の稼ぎ方としては二つ、
①算数が足を引っ張っているので他の3科目で底上げできるようにしてあげる。
②算数の点数を上げれるようにしてあげる。
①に関しては、50点取れているものを60や70にしていかないといけない分そこそこ難しかったりします。
しかし、②に関しては20を50にするので案外いけます。
なぜ、案外いけると言えるのか。
残り30点は、本人が解く実力がありつつも、見直しをしなかったりして計算ミスによって落としていたり、文章が読むのが嫌で解いていなかったりする可能性が非常に高いからです。
ここでお子さんにやってあげてほしいこと。
どのようにしたらそのようなミスが減るのかを一緒に考える。
例えば、分数計算がそもそも間違っている。0と6の見分けがつかない。筆算をすごく狭いところで行っていて何の計算をしているのか本人すらわからない、思い出せない。などなどいろいろあります。文章が読むのが嫌でという例では、過去問の最後のほうの問題で、文章が長く、面食らってしまい問題が難しそうに見えてしまうということが多々あり、しかし読んでみると案外(1)だけは取れたりするといったことです。
自分が今、個別で教えている生徒にも同じような子がいます。算数の計算ミスさえなければ合格間違いなし、なのに見直ししてといっても聞かないという・・・。
要は、志望校の赤本を解く上で、本人に受かるポテンシャルがあることを伝え、改善点を見つけてあげると共に、この時期に本人が一番勉強すべき点を明確にしてあげることが大事です。
今回は算数を例にしましたが、ほかの科目でも同じです。理科や社会のこの分野の基礎はあまり理解していないとか国語の指示語を読み取るのがまだ苦手とか、それ以前に字が汚くて模試で×をもらいがちとかいろいろ改善していくべきことを明確にしてあげましょう。
その上で、最後の追い込みを手伝ってあげるのがいいのではないでしょうか。